
ケースファン選びで意外と多い失敗が、「サイズが合わずに、内部パーツと干渉して取り付けられない」というケースです。
PCの冷却強化や静音化のためにファンを交換しようと思っても、まず迷うのがサイズの種類ではないでしょうか。
120mm・140mm・200mmといった規格の違いや、自分のケースにどれが適合するのか、一見しただけでは判断が難しいものです。
この記事では、手元のPCケースに合うファンサイズを確認する手順から、主要サイズの特徴や注意点について解説します。
各サイズ(120mm・140mmなど)の特徴と使い分けが理解できる
「取り付けできない」を防ぐためのチェックポイントがわかる
PCケースに「適合するファンサイズ」の見つけ方
ケースファンを選ぶ前に、まず自分のPCケースに「どのサイズが、どこに、何個付くか」を確認しましょう。
①ケースの「仕様表」で取付箇所ごとのサイズを確認する
メーカーの公式サイトでケースの型番を検索し、スペック表の「ファン」欄を確認します。
以下のような表記が記載されているかと思います。
| 場所 | 表記例 | 意味 |
|---|---|---|
| フロント / 前面 | 120mm × 3 / 140mm × 2 | 120mmなら3個、140mmなら2個まで取り付け可 |
| リア / 背面 | 120mm × 1 | 120mmを1個のみ |
| トップ / 上面 | 120 / 140mm × 2 | どちらのサイズも2個まで取り付け可 |
⚠️ 注意:仕様表どおりに付かないケースがある
仕様上は「付く」とされていても、ケース内部のパーツと干渉することがあります。
購入前にPCケースを開けて、以下の3点をチェックしておきましょう。
- トップファン設置時: 大型のCPUクーラーや、背の高いメモリに接触する場合がある
- フロントファン設置時: 全長の長いGPUや、GPUサポートステイに接触する場合がある
- 共通: ファンを付けたあとに、電源ケーブル等を通すスペースが残るか確認が必要

私のPCケースでは、3基目のファンを取り付ける際にカバーの取り外しが必要になります。
②現物のサイズを測る方法と、取付穴の間隔による判別

すでにファンが付いている場合でも、無理に取り外す必要はありません。
まずはケース側のネジ穴間隔を測る方法が簡単でおすすめです。
ネジ穴の中心から中心までの距離を測ることで、対応するファンサイズを判別できます。
| 対応サイズ | ネジ穴間隔(中心〜中心) | 備考 |
|---|---|---|
| 120mm | 約105mm | |
| 140mm | 約124.5mm | |
| 200mm | 154mm / 170mm など | メーカーにより異なる |
| 92mm | 約82.5mm | |
| 80mm | 約71.5mm |
どうしても判断が難しい場合のみ、ファンを取り外して直径を測りましょう。
③ファンの「厚み」にも注意。標準25mmと薄型モデル

ケースファンには直径だけでなく「厚み」にも規格があります。
| 種類 | 厚み |
|---|---|
| 標準モデル | 25mm |
| 薄型モデル | 15mm前後 |
基本的には標準の25mm厚を選べば問題ありません。
ただし、設置場所のすぐ近くにパーツがあり「あと数ミリで接触しそう……」という場合には、薄型モデルも視野に入れましょう。
PCケースファンの主要サイズ一覧とそれぞれの用途
主なサイズは以下の3種類です。
【主流・標準】120mmファン:最も汎用性が高く、多くのケースに適合する
120mmは現在最も一般的なサイズであり、ミニタワーからフルタワーまで幅広いケースで採用されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対応ケース | 多くのPCケース(ミニタワー〜フルタワーまで) |
| 主な用途 | フロント吸気・リア排気・トップ排気 |
| 主なメリット | 選択肢の多さと汎用性 |
| 価格帯 | 1,000〜3,000円程度 |
ケースのリアやフロントなど、取り付け場所を選ばないのが最大の強みです。
製品ラインナップが非常に豊富なため、静音重視から光るモデルまで、自分の好みに合ったファンを見つけやすいサイズです。
【効率・静音重視】140mmファン:冷却効率と静音性のバランスに優れる
140mmは、主にミドルタワーからフルタワーのケースで採用されるサイズです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対応ケース | ミドルタワー〜フルタワー(ケースによっては非対応) |
| 主な用途 | フロント吸気・トップ排気 |
| 主なメリット | 「静音性」と「冷却性能」の両立 |
| 価格帯 | 1,500〜4,000円程度 |
最大の強みは、「静音性」と「冷却性能」のバランスの良さです。
一般に140mmファンは、120mmより低い回転数で十分な風量を確保しやすく、静音性と冷却性能の両立を狙いやすいサイズです。
ケース内に大きな空気の流れを作りたい場合に適しています。
【大型】200mmファン:低回転・大風量を実現する特殊サイズ
200mmは、主にフルタワーや一部のキューブ型ケースに採用される大型サイズです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対応ケース | フルタワー・一部のキューブ型ケース |
| 主な用途 | フロント吸気(ケース全体の冷却) |
| 主なメリット | 低騒音と広範囲への送風 |
| 価格帯 | 2,000〜5,000円程度 |
最大の強みは、低回転でも大量の空気を動かせる点です。
静音性を重視した構成で採用されることがあります。
200mmファンは120mmや140mmほど規格の互換性が揃っておらず、ネジ穴の間隔や外形寸法のばらつきが大きい点に注意が必要です。
- ネジ穴ピッチの違い
154mm・170mmなど複数あり、合わないと固定できない - 物理干渉
外枠形状や厚み(25mm/30mm等)がメーカーごとに異なり、パネルが閉まらない・内部パーツに接触する場合がある - ケース依存
200mmファンはケース専用設計に近く、互換性はケース側仕様に依存する
スペック表に「200mm対応」と記載されていても、市販の交換用200mmファンがそのまま流用できるとは限りません。
交換する場合は、ネジ穴の間隔・外形サイズ・厚みは事前に確認しておくと安心です。
【特殊サイズ】80mm / 92mmファン :小型PCや特殊なケース専用
これらのサイズは特定の用途・環境に限って必要になるサイズです。
一般的な自作PCでは採用例が少ないサイズです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対応ケース | 小型ケース(SFF)・一部のサーバー・旧型PC |
| 主な用途 | リア排気・サイド吸気 |
| 主なメリット | 限られた狭いスペースにも設置可能 |
| 価格帯 | 800〜2,000円程度 |
まとめ:PCケースファンのサイズ選び
- 仕様表を確認する
ケースの公式スペックから、取付位置ごとの対応サイズと最大搭載数を確認する - 干渉の有無をチェックする
CPUクーラー・メモリ・GPU・配線との距離を実機で確認する - サイズ選びの基準
120mm:迷ったらこれ。汎用性・価格・選択肢のバランスが良い。
140mm:静音性と冷却効率を重視したい場合に有力。
200mm:ケース依存が強く、実測と確認が必須。 - 厚みにも注意
干渉が不安な場合は薄型(約15mm)も検討する